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ナンキンアヤメ

ナンキンアヤメの花

Iris pumila

 

漢字で書くと南京文目で、ナンキンは小さいものに付けられた昔の言い方です。最近は耳にしませんが、ハツカネズミのことを南京鼠と表現したりもしました。差別的表現にあたるかもしれないので、今は積極的には使わない言い回しです。

いまネットで検索すると、ナンキンアヤメでニワゼキショウが出てきます。これは実に不思議なのですが、昔はニワゼキショウは庭石菖で、それ以外の呼び名は無かったように思います。いつ頃からナンキンアヤメと呼ばれるようになったのでしょう? わたしの知るナンキンアヤメは写真のお花で、戦前から山野草として親しまれていたお花です。

学名のプミラにも小さいという意味あいがあって、小人のとか背の低い、という意味なのでまさしくこのお花を表現していると思います。ジャーマンアイリスにもドワーフタイプと呼ばれる小型でお花の大きい品種がありますが、ここまで極端に詰まって咲くものはナンキンアヤメだけと思います。

山野草として扱われていたことから分かるように、耐寒性が高く丈夫で育てやすいアイリスです。名前の紛らわしいナンキンアヤメというお花もあるのですが、こちらもナンキンアヤメを指していたり、チベットアヤメやレティキュラータ種を指していたりとバラバラです。

いずれも小さく可愛らしいアヤメなので、言葉の意味としては正しいのかもしれません。

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