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ヒメリュウキンカ

Ranunculus ficaria

 

ラナンキュラス属の宿根草ですが、葉の形からかヒメリュウキンカの和名が付いています。リュウキンカはビオトープで使われるとおり、水辺に生える湿地の植物です。湿地や半抽水の環境でないとうまく育ちませんが、ヒメリュウキンカは普通の宿根草として扱えます。

 

早春咲きのアネモネ類と同じく早咲きで、遅い品種でも5月にはお花が咲き終わります。葉色の変わったものや、八重咲きや白花などお花の変わった品種が知られていて、年々新しい品種が生まれています。

 

梅雨の頃にはいったん地上部が枯れて、夏の間は休眠します。鉢花のラナンキュラスと同じような小さな球根(紡錘根)が残りますので、根まで枯れてしまったと勘違いしないように注意して下さい。秋のお彼岸の頃から新芽を出して、翌年の春までロゼット状に葉を広げて生育します。

 

常緑ではありませんが、冬緑性という冬のグリーンとして重要な性質です。原産地のヨーロッパで特に人気があることもうなずけるというものです。日本の冬は少々厳しいようで、耐寒性は問題ありませんが乾燥に弱いです。霜柱で球根が浮き上がってしまったり、強い乾燥で枯れてしまうこともあります。

 

一年を通じて日当たりの良い場所を好みますが、冬に乾きすぎない場所を選んで下さい。他の宿根草の株元や、落葉性の花木の側などはよい環境と思います。

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