Column/連載コラム

ハエマンサス・ムルチフロラス

ハエマンサス・ムルチフロラス
Scadoxus multiflorus Raf.

 夏の夜空に打ち上げられた花火を思わせるような豪快な花です。小花の数は100輪位でしょうか。

 

 熱帯アフリカに広く分布する球根植物で、球根の直径は5~7cm、マッシュルームのような面白い形をしています。

 

 ハエマンサス属には20種類ほどがあり、本種の他には、マユハケオモト(アルビフロラス)もよく栽培されます。栽培はいたって簡単、鉢に植え放しでなん年もそのまま育てられ、たまに分球します。冬は休眠するので、球根が凍らないよう乾燥させておきます。

 

 開花期は普通7~8月ですが、寒冷地では春のスタートがおそいので9月以降になることが多く、生育期間が短いと1年おきの開花になることもあります。

 

 同じように打ち上げ花火のような形をした花には、アリウム・ギガンテウムもありますが、鉢で作るのがむずかしいものです。名前に花火とつく植物には、イセハナビ、草花火などがあり、英名ファイヤーワークスの名は、千日紅やソリダゴなど、多くの植物につけられています。あまり花火のようには見えないと思うのですが、花火といってもいろいろですね。

 

 

次回はサラシナショウマをご紹介します。

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