栄養繁殖型野菜の
事業展開

ミヨシグループは、組織培養技術を駆使し、栄養繁殖型野菜であるイチゴワサビサツマイモ、パパイヤの苗生産および販売に取り組んできました。栄養繁殖型野菜は、優れた特性を持つ系統の苗を確保するために、株分けや挿し芽といった栄養繁殖による増殖が必要ですが、これには病虫害リスクや多大な労力が伴います。組織培養とそれに続く育苗技術、そして生産体制が、安定した種苗生産には不可欠です。

栄養系野菜事業室を設立

長年、栄養系野菜の種苗生産と販売を行ってきたミヨシグループですが、それまで野菜事業を統括する部署がなく、積極的な展開ができていませんでした。そこで1993年に栄養系野菜事業室を設立し、組織培養を基幹とするイチゴ、サツマイモ、ワサビ、パパイヤの苗生産から販売までを一括管理する体制を構築しました。
イチゴ栽培の拡大や育苗期の重要病害の影響を受け、苗の需要は高まりました。しかし、従来の育苗方法では土壌伝染性病害に対処することが困難でした。

安心・安全な苗の提供

イチゴでは、新品種が次々と開発され、生産者の選択肢が増えました。サツマイモも品種が増え、ブームの影響もあってメリクロン親苗の需要が高まりました。ワサビもまた、国内外で需要が高まり、特定品種の培養苗の需要が拡大しました。