ペチュニア

ペチュニアは、世界的に見ても市場規模が大きく、育種競争が激しい品目です。ミヨシグループにおいても中心的な品目であり、国内外で販売を展開しています。特徴的な花色の八重品種や耐暑性品種の育成に取り組んでいます。

ミヨシグループにおけるペチュニア品種開発のはじまり

1990年代中頃のガーデニングブームを背景に、ミヨシグループはメリクロン技術を活かして栄養系ペチュニア育種に参入しました。1998年に「ガーデンプリンセスシリーズ」をリリースし、2005年にはペチュニア育種が本格化しました。

ガーデンプリンセス

多彩なアイデアを形にした商品開発と紆余曲折

ペチュニアの商品開発では、様々なアイデアが取り入れられてきました。小輪八重咲の「ガーデンプリンセスシリーズ」、黒色で耐暑性を持つ「トリュフシリーズ」、耐暑性と開花性に優れた「なっちゅんシリーズ」、さらに耐暑性を強化した「YES!シリーズ」などを開発しました。また、覆輪八重品種の「黒真珠」や「紅水晶」を含む「花衣シリーズ」も展開しています。

生産体制の立ち上げと安定供給へ向けた取り組み

2009年からは、栄養系ペチュニアの国内生産がスタートしました。試行錯誤を繰り返しながら、病害による生産不具合などの問題を乗り越え、安定生産を実現しました。その後、ペチュニアとカリブラコアの品種導入が本格化し、国内生産の規模を拡大しました。底面潅水の導入や品種管理の強化などにより、安定生産体制を向上させています。現在、大分農場ではミヨシグループ育成品種を中心に約80品種の供給体制を整えています。

大分農場におけるペチュニアの母株生産

多彩な品種とグローバルな展開

ミヨシグループは、現在、国内外で20品種以上のペチュニア商品を販売しています。花衣シリーズを中心とした覆輪八重品種や耐暑性の高い品種が特徴です。今後も、新規性と環境適応性を備えた品種育成を追求し、八重品種の育種を強化していきます。また、ペチュニアとカリブラコアの交配による新しい属間雑種品種の育種にも力を入れていきます。