カーネーション

ミヨシグループは、創業当初から西村カーネーション3品種の販売を開始、1969年には他社に先駆けメリクロン苗を発表し、日本のカーネーションの安定栽培の礎を築きました。

時代背景に沿った商品導入と展開

ミヨシグループは、1951年に露地栽培が可能なカーネーションの販売を開始しました。これは、温室や農業用ビニールが普及していない時代に、画期的なものでした。その後、1960年代に萎凋細菌病が蔓延した際には、いち早くメリクロン苗を発表し、安定栽培の礎を築きました。また、1973年には大輪丸弁タイプの「ノラ」を導入し、大ヒット商品となりました。高価なメリクロン苗は、ノラの人気と品質の高さから、生産者に広く普及し、現在のカーネーション安定栽培に繋がっています。

独自の商品展開でカーネーションの新ジャンルを構築

ミヨシグループは、1976年に小輪スプレイの「エンゼル」を発表し、小規模ハウスでの栽培を可能にしました。また、1978年には「楊貴妃」を発表し、北海道で人気を博しました。これらの品種は、消費者にカジュアルフラワーとしての新たな価値を提案し、スプレイカーネーション市場の拡大に貢献しました。さらに、海外メーカーのスプレイカーネーションも導入し、多様な品種を提供することで市場を活性化させました。1992年には、日本人に好まれる「ソネットシリーズ」を発表し、新たなジャンルを確立しました。2004年には極小輪多花性の「ラフィーネシリーズ」を発表し、海外市場を中心に新たなジャンルを構築しています。